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開く太陽光発電があれば停電でも電気が使えると思っていませんか?実は、太陽光発電だけでは停電時に自動的に電気が止まります。北海道・札幌市で停電に備えるには「太陽光発電+蓄電池」の組み合わせが必要です。このページでは、北海道特有の停電リスクと、太陽光発電・蓄電池を活用した防災対策を詳しく解説します。
北海道は全国でも特に停電リスクが高い地域です。その主な原因は「地震」と「冬の暴風雪」の2つです。
2018年9月6日午前3時7分、北海道胆振東部を最大震度7の地震が直撃しました。その18分後、北海道全域で「ブラックアウト(大規模停電)」が発生。道内295万戸以上が停電し、電力の約9割が復旧するまでに約45時間を要しました。この間、鉄道・地下鉄・高速道路・通信インフラが一斉に停止し、札幌市内でも深刻な影響が出ました。
真夜中の突然の停電——冬ではなかったからまだ良かったものの、同じことが真冬の暴風雪の中で起きたら、暖房が止まり、生命に関わる事態になりかねません。
北海道では毎年冬になると、暴風雪による停電が各地で発生しています。積雪が送電線に積もって電線が切れたり、強風で鉄塔が倒れたりすることで停電が起きます。2021年12月の十勝地方では、大規模停電の復旧まで約30時間かかった事例もあります。
特に怖いのは、暖房が止まること。灯油ボイラーは電気がないと動かないため、停電と同時に暖房も止まります。室温がどんどん下がる中での長時間停電は、北海道の冬では命取りになりかねません。
「太陽光発電があれば停電時も安心」は、半分正解・半分間違いです。太陽光発電単体では、停電が発生した瞬間に電気の供給が自動的に停止します。その理由を解説します。
太陽光発電システムには「連系保護装置」という安全装置が搭載されています。停電が発生すると、電力会社の送電線(系統)と自宅の太陽光発電を切り離す「系統連系保護」が自動的に作動します。
これは、停電の復旧作業中に電力会社の作業員が感電するリスクを防ぐための、法律で定められた安全機能です。つまり、停電になった瞬間、太陽光発電も止まります。
ただし、太陽光発電システムには「自立運転機能」が備わっています。停電後にパワーコンディショナの切り替えスイッチを手動で操作することで、系統から切り離された状態で発電を再開できます。
| 比較項目 | 通常時(連系運転) | 停電時(自立運転) |
|---|---|---|
| 使える場所 | 家中すべてのコンセント | パワコン付属の専用コンセント1か所のみ |
| 最大出力 | システム全体の発電量 | 最大1,500W(AC100V/15A) |
| 夜間・曇天 | 売電・自家消費が可能 | 発電ゼロ → 使用不可 |
| 操作 | 自動 | 手動切り替えが必要 |
自立運転の最大出力は1,500W(1.5kW)。冷蔵庫(約100〜200W)、スマートフォン充電(約20W)、LED照明数灯(各10〜20W)であれば同時使用できますが、電子レンジ(約1,000W)やIHクッキングヒーター(約1,400〜3,000W)は使いづらいのが実態です。
さらに大きな問題は、夜間や天気の悪い日(暴風雪の日)は発電できないため、電気が使えないことです。北海道の停電は冬の暴風雪時に多く発生するため、「太陽光だけ」では防災対策として不十分な場合があります。
蓄電池を組み合わせることで、太陽光発電の防災力は飛躍的に向上します。日中に発電した電力を蓄電池に貯めておくことで、夜間・曇天・暴風雪の日でも蓄えた電力を使えるようになります。
| 場面 | 太陽光のみ | 太陽光+蓄電池 |
|---|---|---|
| 日中の晴天時 | 自立運転で1,500Wまで使用可 | 余剰電力を蓄電池に充電しながら使用可 |
| 夜間の停電 | 使用不可(発電ゼロ) | 蓄電池の残量で電気が使用可 |
| 暴風雪・曇天の停電 | 使用不可(発電ゼロ) | 蓄電池の残量で電気が使用可 |
| 暖房(灯油ボイラー) | 給電不可(出力不足の場合あり) | 全負荷型なら給電可能 |
| 長期停電(2日以上) | 日中のみ一時的に使用可 | 日中発電→蓄電池充電のサイクルで継続利用可 |
一般的な家庭で停電時に最低限必要な電力は1日あたり約3〜8kWh(冷蔵庫・照明・スマホ充電・情報収集程度)と言われています。
| 蓄電容量 | 最小限の使用(3kWh/日) | 一般的な使用(5kWh/日) |
|---|---|---|
| 5kWh | 約1.5日 | 約1日 |
| 10kWh | 約3日 | 約2日 |
| 16kWh | 約5日 | 約3日 |
上記は日中の太陽光発電によるチャージが0の場合の試算です。晴れた日であれば日中に蓄電池を充電しながら使えるため、実際には数日以上の連続使用も可能になります。
蓄電池には「全負荷型」と「特定負荷型」の2種類があります。北海道の住宅では、この違いが生死に関わる場合があります。
| タイプ | 特定負荷型 | 全負荷型 |
|---|---|---|
| 停電時に使える範囲 | あらかじめ指定した回路のみ(専用コンセント) | 家中すべてのコンセント |
| 灯油ボイラー・エコキュート | 原則使用不可(専用回路設定が必要) | 使用可能 |
| 費用 | 比較的安価 | やや高め |
| 北海道の冬への適合 | △(暖房が止まるリスクあり) | ◎(暖房も継続できる) |
北海道の冬の停電で最も怖いのは暖房が止まることです。灯油ボイラーやエコキュートも電気で制御されているため、全負荷型の蓄電池なら停電中も暖房を継続できます。北海道在住の方には、全負荷型の蓄電池を強くお勧めします。
防災目的での導入を検討する際に気になるのが費用です。北海道・札幌市では手厚い補助金制度があり、導入コストを大幅に抑えられます。
| システム | 容量 | 費用目安(北海道) |
|---|---|---|
| 太陽光発電のみ | 4〜6kW | 140〜220万円 |
| 蓄電池のみ | 5〜16kWh | 60〜200万円 |
| 太陽光発電+蓄電池 | 4〜6kW + 10〜16kWh | 270〜400万円 |
※上記は工事費込みの参考価格です。設置条件・屋根形状・選定機器により異なります。エコテックジャパンでは無料で現地調査・お見積りを行っています。
札幌市は「再エネ省エネ機器導入補助金制度」を設けており、太陽光発電・蓄電池の両方に補助金が出ます。
| 対象機器 | 補助額 | 上限 |
|---|---|---|
| 太陽光発電 | 1kWあたり2万円 | 13.9万円 |
| 家庭用蓄電池 | 1kWhあたり2万円 | 8万円 |
| 両方セット | 上記合計 | 最大21.9万円 |
申請期間(2025年度):
※補助金情報は変更になる場合があります。最新情報は札幌市公式サイトでご確認ください。エコテックジャパンでは補助金申請のサポートも行っています。
国の補助金(経済産業省・環境省)との併用も可能な場合があります。詳しくはエコテックジャパンまでご相談ください。
停電対策システムを導入する際、業者選びは非常に重要です。太陽光発電+蓄電池は「家の電気設備全体」に関わる工事であり、住宅の電気配線・分電盤・屋根構造を熟知した業者でなければ、後から問題が起きる可能性があります。
エコテックジャパンは住宅用電気設備全般を手がける本設の電気工事会社です。太陽光発電だけでなく、IHクッキングヒーター・エコキュート・蓄電池・エアコンなど、住宅の電気設備すべてを一貫して施工しています。
| 比較項目 | 太陽光専門業者 | エコテックジャパン(本設電気工事会社) |
|---|---|---|
| 対応範囲 | 太陽光・蓄電池のみ | 住宅電気設備全般(太陽光・蓄電池含む) |
| 分電盤・配線の理解 | △ | ◎ 建物全体の電気系統を把握 |
| 全負荷型蓄電池の設計 | △(電気知識に差あり) | ◎ 適切な配線設計が可能 |
| 屋根防水への対応 | △ | ◎ 住宅構造を理解した施工 |
| 北海道電力への竣工届登録 | △(業者による) | ◎ 正規の電気工事会社として登録済み |
特に全負荷型蓄電池の設置では、家全体の電気回路を把握した上での設計・施工が不可欠です。普段から住宅の本設電気工事を行っているエコテックジャパンだからこそ、安全で確実な停電対策システムを構築できます。
施工実績は7,000件以上(※2026年3月時点)。北海道の寒冷地・積雪環境を知り尽くした地元の専門家として、お客様の家に最適なシステムをご提案します。
詳しい太陽光発電の情報は太陽光発電ページ、蓄電池の詳細は蓄電池ページをご覧ください。また、実際の施工事例やお客様の声もご参考ください。
実際にエコテックジャパンが施工した、停電・防災対策を目的とした太陽光発電+蓄電池の導入事例をご紹介します。
2018年のブラックアウトで45時間の停電を経験したことがきっかけで、太陽光発電+蓄電池の導入をご検討。冬の暴風雪停電にも備えたいとのご要望から、全負荷型の蓄電池システムをご提案しました。停電時でも家中の電気が使えることに加え、FIT終了後の電気代削減にも貢献しています。
北海道・札幌市での太陽光発電・蓄電池の導入に関して、お客様からよくいただく質問をまとめました。
A. 太陽光発電単体では、停電が起きると安全装置が作動して自動的に発電が停止します。手動で「自立運転モード」に切り替えれば日中の晴天時に専用コンセント1か所(最大1,500W)を使えますが、夜間・曇天・暴風雪時は使用できません。北海道の冬の停電に確実に備えるには、蓄電池との組み合わせが必要です。
A. 最低限の使用(冷蔵庫・照明・スマホ充電程度)であれば1日約3〜5kWh、暖房器具も使うなら1日10kWh以上が目安です。北海道の停電は数日に及ぶケースもあるため、10〜16kWhの大容量蓄電池に、日中の太陽光発電による再充電を組み合わせるのが理想的です。
A. 全負荷型の蓄電池であれば、停電時でも灯油ボイラーに給電することが可能です。特定負荷型の蓄電池の場合は、あらかじめ指定した回路しか使えないため、ボイラーの回路が含まれていないと動きません。北海道の冬の停電対策として、全負荷型蓄電池をお勧めします。
A. 2025年度は札幌市の「再エネ省エネ機器導入補助金制度」として、太陽光発電(1kWあたり2万円・上限13.9万円)と蓄電池(1kWhあたり2万円・上限8万円)の両方に補助金が交付されます。国の補助金と合わせると、さらにコストを抑えられる場合があります。補助金の申請はエコテックジャパンがサポートします。
A. 北海道の日照時間は全国平均に近く、太陽光発電に不向きなエリアではありません。むしろ、寒冷地ではパネルの変換効率が上がるため、夏場より冬の方が晴れた日の発電効率が高い場合もあります。積雪対策(パネルの傾斜角・設置位置の設計)を適切に行えば、北海道でも十分な発電が期待できます。
北海道は地震・暴風雪による停電リスクが全国でも高い地域です。2018年のブラックアウトが示したように、いつ長時間の停電が起きても不思議ではありません。
太陽光発電単体では停電時に電気が使えないという落とし穴があります。しかし、全負荷型蓄電池と組み合わせることで、夜間・暴風雪時でも家中の電気(暖房含む)を継続使用できる真の停電対策が実現します。
さらに、蓄電池は停電時だけでなく、毎日の電気代削減にも貢献します。FIT(固定価格買取制度)終了後の余剰電力を蓄電池に貯めて自家消費することで、電力コストの最適化も可能です。
エコテックジャパンは施工実績7,000件以上(※2026年3月時点)の北海道の本設電気工事会社です。補助金申請サポートから現地調査・設計・施工まで、ワンストップでご対応します。まずはお気軽にご相談ください。
※本記事の補助金情報は2026年3月時点のものです。最新情報は各機関の公式サイトでご確認ください。
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